今年から赤に変わったチームカラーは、もうすっかりなじんでいる。
鈴木健矢は、手にした勝利球を見つめた。事実上のブルペンデーだった5月5日の
ヤクルト戦(神宮)、移籍1年目のサブマリンは二番手で4回から2回無失点で勝利投手となった。
「ファイターズにいたままだったら、もしかしたらなかったかもしれない」と、節目の通算10勝目となった特別な1勝をかみしめた。
開催3年目の現役ドラフトで12球団初めて2巡目指名を受け、広島に移籍した。
「2巡目に指名を踏み切っていただいたということは、余計に必要としていただけている」
日本ハム時代の2024年5月3日以来、ちょうど1年ぶりの白星は、昨オフに現役ドラフトで移籍した9投手で一番乗りの1勝だった。
真っさらな気持ちで新天地1年目をスタートさせた。
「現役ドラフトは、その人が持っている潜在能力が生きる制度。イチから勝負できる」
22年春に古巣・
新庄剛志監督の提案でサイドから下手投げに転向。23年に先発で自己最多6勝も、昨季わずか8登板で、くしくも6月6日の広島戦(マツダ広島)が日本ハムのラスト登板となった。
「ファイターズの投手陣が良くて“隙間”がなかった。そういうタイミングで選んでもらえた」と、願ってもないチャンスだった。
主に先発投手が序盤に崩れた場面など、
ロングリリーフという役割を担う。
新井貴浩監督は「うちにはいないタイプだし、いろいろな起用ができる。ベンチからしたらすごくありがたい存在」と、信頼は厚い。
チームに欠かせない戦力としてブルペンを支えていく。
写真=井田新輔