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西武・今井達也 試合前に相手が白旗を揚げるエグさを誇るピッチング/序盤戦MVP

 

圧倒的な内容で相手打線を抑え込んでいる今井


 西口文也新監督が全幅の信頼を置き、自らの門出の日の先発マウンドに選んだのが今井達也だった。その開幕戦では完投しながらも唯一の黒星を喫したが、以後は6月2日現在で10試合に登板し5勝1敗、防御率はリーグトップの0.83。クオリティースタート(6回3自責点以下)どころか、ハイクオリティースタート(7回2自責点以下)も100パーセントと、圧倒的な投球内容が続いている。

 その安定感は野手陣にも大きな好影響をもたらしている。助っ人として、特に打撃面での貢献を求められているタイラー・ネビンは、「今井はスーパーなピッチャー。隅田にも言えるけれど、ピンチが少なくて守備の時間が短いから、すごくテンポよく攻撃に入れるし、失点が少ないので、『たくさん点を取らなきゃ』みたいな変なプレッシャーを感じないで打席に立てる」と賛辞の言葉が止まらない。

 相手打者にとって、できれば対戦したくない投手であるだろう。今井本人も、球質のレベルの高さに元チームメートの他球団選手から「エグ過ぎてずるい」と白旗を揚げられたという。常々、「『今井が投げるなら勝てない』とイメージさせられた時点で、試合が始まる前から勝っている感じ。それって大事だと思う」と話している27歳。NPB在籍時のダルビッシュ有(パドレス)、山本由伸(ドジャース)などがそうであったように、“名前”で優位な立場に立てる孤高の存在へとなりつつある。

「やっていることは去年と一緒なのになぜ打たれないのか。僕にも分かりません(笑)」

 そのたゆまぬ自己追求の先にどんな景色が待っているのか。楽しみで仕方がない。

写真=BBM
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