
開幕直後はつまづいたが、本来の投球が戻ってきた
応援してくれる地元の人たちのためにも、結果を残す。東京・足立区出身の
吉村貢司郎がプロ3年目のシーズンを送っている。幼少期は「野球ばかりしていました」と白球を追い続けていた。思い出といえば、人混みが苦手だったため隅田川の花火大会を遠くから見ていたこと。今は先発投手陣の中心として、チームを勝利に導くために腕を振る毎日だ。
今季は6月15日時点で9試合に登板し3勝3敗、防御率3.31。「まだまだですよ。全然納得できていないです」と現状には満足していない。開幕2戦目となる3月29日の
巨人戦(東京ドーム)では2回途中6安打7失点で降板。翌30日に出場選手登録を外れ、二軍での再調整経験も経験した。「スタートをよく切れなかったので、そこに関しては悔しいですし、
高津臣吾監督も期待して『2戦目に行ってこい』と言ってくれたのに、ああいう結果になってしまったのはやっぱり反省しないといけない」。苦しみながら前に進んできた。
昨オフには、家族で母・身知子さんの還暦祝いをした。学生時代はどんなに朝が早くても欠かさず弁当を作ってくれるなど常に応援してくれていただけに「本当に野球をしやすい環境を作ってくれました」と感謝は尽きない。小学生のときは母と2人で鎌倉などに日帰り旅行に行ったこともあった。
昨季は9勝を挙げ、将来のエース候補として期待される。6月14日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)では7回2安打無失点で1カ月ぶりの白星を挙げ、復調の気配を見せた。チームは現在、苦しい状況が続いているが「どこでも勝てればいい」と意気込む右腕が、これからもチームの柱としてマウンドに上がり続ける。