
代走、代打とあらゆる役割でインパクトのある活躍を重ねている
突然の出番でも、動じない。
矢澤宏太は肝っ玉が据わっている。「ボス(
新庄剛志監督)が打てると思って出してくれている。そこは信頼して割り切って打席に立つのが大事」。5月31日の
ロッテ戦(エスコンF)の9回。2点を追う二死二、三塁で代打起用され、同点となる2点中前適時打。その後の
郡司裕也のサヨナラ打へとつながる大仕事を果たした。
舞台裏では一瞬、差し込まれていた。首脳陣から代打準備を告げられたときのリアクションは「え、マジすか」。無理もない。ベンチ裏では代走の準備をしていた。それまで「1回もバットを握っていなかった」。慌ててベンチ裏で素振りをしようとしたら、再び首脳陣から「いや、ネクスト行って」。ドタバタで打席へ向かいながらも結果を残した。
新庄監督も「(頭の中に)矢澤君ってボーンって出てきた。説明できん」と振り返った“勘ピューター”采配に応えた。こんな突然の出番は、今季2度目。4月12日の
西武戦(エスコンF)でも同じ流れで適時打を放った矢澤は「ボスが出してるから打てるでしょう」というポジティブシンキングができるから、指揮官の頭にも名前が浮かびやすい。
代走としても5月27日の
ソフトバンク戦(みずほPayPay)では同点の8回に出場し、内野ゴロでギャンブルスタートを切って決勝点をもたらした。スタメン機会も増えているが、途中出場からでもインパクト十分の活躍を重ねている。投手登録ながら今季は外野手に専念する中で、勝利をもたらす切り札としての存在感が増している。
写真=BBM