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中日・ブライト健太 プロ初の四番も経験/切り札は俺だ!

 


 勝負強さで何度もチームを救っている。6月6日のロッテ戦(バンテリン)。同点にされた6回、二死一、二塁で代打にブライト健太が登場した。

 二番手・坂本光士郎の外角直球をとらえると打球は右翼線へ。「強く振った結果です」。これが勝ち越し打となり、チームに勝利を呼び込んだ。

 アクシデントに見舞われていた。この日は福岡からの移動日。前夜のソフトバンク戦ではプロ初の四番で2度の得点圏で凡退するなど、4打数無安打。これにショックを受けたわけではないが、宿舎での荷物出しを忘れてしまった。

「忘れて寝てしまった。朝起きてバッグが置いてあってパニックになりました」。野球道具一式を手に持ち、一人だけ大荷物で大移動となった。先にバンテリンのロッカーにいた先発の大野雄大が言う。

「めちゃめちゃ荷物持って登場したので『どうしたん?』って思わず聞いちゃいました。そんなこともあったので、打たんやろなと思っていました」。そんな先輩を良い意味で裏切り、今季2勝目をプレゼントした。

 この試合までで今季の代打成績は、これで24度起用で19打数7安打5打点、打率.368と圧倒的な数字を残す。井上一樹監督も「打率もそこまで高くないけど、ここぞの集中力はほかの選手にないものを持っている」と評価する。

 ただ、本人は代打出場を目標にプレーしているわけではない。あくまでもスタメンを奪うための過程だ。「先発で出たときに、もっと打てるように頑張ります」。その名がコールされると空気が変わる。それは紛れもない事実である。

写真=BBM
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