
ルーキーイヤーから積み重ね続けた大きな経験
山縣秀はルーキーイヤーから大きな経験を積み重ねている。正遊撃手格の水野が6月1日に左ハムストリングス筋損傷で登録抹消された、その3日後。同4日
阪神戦(エスコンF)に九番・遊撃でスタメン出場すると4回にプロ初本塁打を放った。中学から大学まで公式戦でホームランはゼロ。「小学6年生以来ですね」というアーチだった。
一瞬のチャンスをつかんだ。プロ初本塁打を放った試合後に、新庄監督は次のように言った。「また面白い選手が出てきたな、と。ちょっと一時の間、ショートで守ってもらってね。守備もいいですしね」。守備力の高さは前評判通りで、一軍でも十分に通用する高レベル。課題とされた打撃でインパクトを残したことで、一気に出番が増えた。
ホームランとはほぼ無縁だった山縣の野球人生。プロ入り後に打撃が変貌したきっかけは、先輩からの助言だった。「日頃から郡司さんに『しっかりバット振れ』って言われてきた。『やっぱ野球はホームランだから』って郡司さんに言われていたので、やっとその結果が出たのかなと思います」と山縣は振り返る。
もちろんすべてがうまくいくわけではない。バントや進塁打など、小技もしっかり決められるシーンも今後は増やしていきたいところ。新庄監督は6月27日
西武戦(ベルーナ)でスクイズを決められなかった山縣に「難しいボールですけど、なんとかコケてでも転がしてほしい」と言った。厳しい言葉も高い期待の表れ。そんな最高の糧を得ながら、山縣は日々進化中だ。
写真=BBM