
選手層が厚いソフトバンクだが、持ち前の足でアピールしていきたい
待ちわびたチャンスは、5月にやってきた。庄子雄大は今宮の負傷離脱に伴って、5月1日に初めて一軍昇格。5日の
西武戦(ベルーナドーム)の8回無死、山川に代わって代走でプロ初出場を果たした。
「もう1歩でした。歩数的にいうとあと4歩くらい」と本塁生還はできずはにかんだ。それでもグラウンドで慌てることはなかった。「1軍登録されて、ベンチ入りしてからずっと準備していた。なので、そこまで緊張はなかった。冷静に『やっと来たか』っていう気持ちでした」
翌6日には初打席も経験し、空振り三振に倒れた。結果的に同月26日に出場選手登録を抹消に。打席はわずか3打席と限られたが、代走を中心に10試合に出場。再昇格となった7月10日の
オリックス戦(京セラ)でプロ初安打を記録した。
最大の魅力でもある脚は50メートル走5秒7。二軍では二遊間を中心に出場機会を重ね、もう一つの武器でもある守備でのアピールを続ける。課題は打撃。ウエスタン・リーグでは打率は2割台前半と苦しむ。それでも絶好のアピール機会がやってきた。フレッシュオールスターにも選出された。庄子は「目立った結果を残せていない中で選ばれたことに驚きもありました」と率直な思いを口にしつつも、「だからこそ、ホークスの選手として恥じないプレーをしたい」と意気込む。
かつてのスターも出場してきた「登竜門」だ。「庄子雄大を知ってもらうため、自分の持ち味を全面に出して頑張りたい。塁に出たら全部で走るつもりで挑みます」と鼻息は荒い。
写真=BBM