逃げ切った1点差の勝利を見届け、記念球を受け取った。
富士大からドラフト2位で入団した佐藤柳之介は、6月29日の
中日戦(バンテリン)で6回2安打無失点と好投し、プロ1勝を手にした。
「緊張はしたけど、自分の投球ができた」
球団新人で昨年の
常廣羽也斗以来、左腕では2006年の斉藤悠葵以来の初登板初先発勝利。
新井貴浩監督は「期待はしていたけど、期待のはるか上の投球をしてくれた」と賛辞を惜しまなかった。
37歳ベテラン・
會澤翼とバッテリーを組んだ。
「やってきたことを尊重してもらった。自分の意見も言えた」。
“15歳差バッテリー”も臆せず。一軍合流した際、背番号28を受け継いだ
床田寛樹から「やっと来たか」と声を掛けられた。3回一死のプロ初打席では、その先輩からもらったバットで初安打も放ってみせた。
即戦力として期待されながら、開幕直前にローテ争いから脱落した。先発とリリーフで役割こそ違うものの、ドラフト3位で同期入団の岡本駿が、開幕からブルペン陣の一角で存在感を放っていた。
「すごく悔しかった。泰(ドラフト1位の佐々木泰)も、ケガから一軍に上がって結果も残していた。負けたくないという気持ちが一番にあった」
6月18日のウエスタン・
阪神戦(SGL)で9回2安打無失点。チャンスをつかみ、今季チーム70試合目にプロとしての一歩を踏み出した。
シーズンの折り返しに、先発ローテーションに名乗りを上げたルーキー。
「今年の目標として、まず1勝と思っていた。一喜一憂せず、次は2勝、3勝とできるように」
先発2戦目の7月6日の
巨人戦(東京ドーム)、3戦目の7月13日の中日戦(バンテリン)の登板では課題も見え、勝敗はつかなかった。
しっかり足元を見つめながら、ここから着実に階段を上っていく。
写真=榎本郁也