
打撃不振で二軍落ちを経験も、随所で存在感を示している
ナインと笑顔でハイタッチをかわした。7月15日の
オリックス戦(京セラドーム)。1対4で迎えた6回二死満塁。九番に座った
辰己涼介が
山岡泰輔のスライダーを振り抜いた。高々と舞い上がった打球は、右翼席で弾んだ。プロ7年目で初のグランドスラム。「特に何の狙いもなかったが、打てたらいいなぐらいの気持ちで打席に立った。山岡(山岡泰輔)選手のいいスライダーを打てて自信になりそう」と手応えをにじませた。
3回には左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、この日は自己最多の5打点。侍ジャパンの
井端弘和監督が視察する中でど派手な活躍を見せ「井端さんからラッキーパワーをもらった。そのパワーが今日の結果につながったかもしれない」と、報道陣を笑わせた。
実力から考えると、満足のできないシーズンだ。打撃不振から二軍落ちも経験し、5月下旬の時点では打率.200を下回った。一方でチームが苦しむのが得点力不足だ。7月27日の時点で、首位の
日本ハムがチーム合計86本塁打をマークしているのに対し、リーグワーストの35本塁打。同日時点でリーグ5位に沈む要因の一つになっている。
今季は
中島大輔ら若手外野手が頭角を現しつつある。ただ裏を返せば、辰己や
小郷裕哉ら昨年までのレギュラーが不振にあえいだ証明でもある。後半戦での巻き返しに向け昨季リーグ最多の158安打を放ち、打率.294をマークした辰己の復調は欠かせない。「強みは一発長打があるところ」と
三木肇監督も期待を寄せる。勝負の夏、そして後半戦で意地を見せる。