大逆襲には、この男の復活が欠かせない。前半戦はかつてないほど苦しんだ坂本勇人が、打線の中心に戻ってきた。
4月、5月と2度にわたって打撃不振によるファーム調整を課されるなど、プロ19年目で衰えを指摘する声も少なくない。「何かを変えないといけないのか、ただ単に打撃のメカニック的に少し何かがずれているのか、なかなか見つかっていない」と悩みながら、走り込みやウエート・トレーニングを重ね、一時は約2週間近く試合に出場せず、練習に専念する時期も設けた。
6月10日に再昇格すると、翌11日の
ソフトバンク戦(みずほPayPay)でスタメン出場。迎えた第1打席で3点適時二塁打を放っていきなりヒーローとなった。そこから本来の打撃を取り戻し、交流戦最終戦となった6月24日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)では今季89打席目で待望の1号ソロを放つなど猛打賞の活躍。
西武・
栗山巧を抜いて交流戦歴代最多となる通算338安打をマークした。「これを継続するのが難しい」と言いながらも、「明らかにいい感覚はあります」と確かな手応えを感じ取った。
7月9日の
中日戦(福島)からは四番に座り、11日の
DeNA戦(横浜)では1対1の延長11回に決勝の2号ソロ。四番としては10年ぶりとなるアーチを放ち、「四番を打てるような成績じゃないけど、みんなでつないでやっていくしかない。必死こいて頑張ります」とナインを引っ張る覚悟を示した。背番号6の復調がチーム浮上のカギを握る。
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