ドライチ左腕のプロ初勝利で弾みを付けたい。プロ8戦連続でまだ勝ち星はない。チームの現実的目標は2012年以来となるクライマックスシリーズ(CS)進出。左腕の勝ち星でポストシーズン行きの切符を手にできるか。
井上一樹監督は登板を重ねる左腕の成長を見つめ続けている。「中6日で投げた。いつか、と思ってきていたし、本人にもメディアにも伝えてきた。普通に調整できたと思うし、よく投げてくれたと思う」。
これは7月8日の
巨人戦(山形)のゲーム後のコメント。7回1失点。8回の攻撃で
上林誠知が勝ち越し本塁打を打ち、勝ち投手の権利を手にした。結果的には、クローザー
清水達也が打たれてサヨナラ負け。金丸のプロ初勝利も土壇場で消えた。
前半戦最後の登板となった7月21日の
DeNA戦(バンテリン)はプロ最多となる8回を1失点。しかし打線がエース・
東克樹から得点を奪えなかった。
過去にないほどのケガ人続出がチームを襲うシーズン。二塁レギュラーを期待された
福永裕基は右膝靱帯損傷で開幕を逃し、復帰直後に左手首を骨折。
細川成也も右太もも裏の肉離れで1カ月半、離脱している。
クリーンアップを務めた
高橋周平は接触プレーにより左肘の脱臼で長期離脱中。開幕四番を任された石川昂は不振で二軍生活を余儀なくされている。
チームは7月末の新加入の期限を前に、新助っ人の
マイケル・チェイビスを獲得。メジャー42発の打撃がチームの流れを好転させるか。欲しいのは援護点。金丸は言う。
「そんなに甘い世界だとは思っていません。すぐに勝てないのも想定内です」。球威、変化球の精度は抜群。ドライチ左腕の躍動がチームを浮上させる。後半戦のキーマンと言っていい。
写真=BBM