空いた穴は予想以上に大きかった。不動の四番、岡本和真を欠いた昨季のリーグ覇者は苦戦を強いられている。「一日でも早く戻りたいという気持ちでやっています。どうなるかは分からないですけど、なるべく早く戻れるようにやります」。主砲は強い責任感を持ってリハビリに励んでいる。
5月6日の
阪神戦(東京ドーム)で一塁守備の際に、味方内野手のそれた送球を捕る際に打者走者と交錯し、「左肘じん帯損傷」の大ケガを負った。復帰まで約3カ月を要し、8月中の復帰が見込まれている。
岡本の離脱後、チームは6人を四番に起用するも固定するには至っていない。チーム唯一の2ケタ本塁打を放っている新外国人のT.キャベッジも体調不良による二軍調整があるなど、長打力を欠く打線は得点力不足にあえいでいる。
阿部慎之助監督も「和真の代わりはいないから、みんなでつなぐ意識を持ってやらない限りはどうしようもない」と頭を抱える日々だ。
リハビリ中の6月3日には、元監督のレジェンドOB、
長嶋茂雄氏が死去。岡本は「昨年、私が打撃で迷っている時期に、病室に呼んでいただき、直接指導していただきました。忘れることのない大切な時間になりました」と思い出を振り返り、“四番・三塁”という巨人の金看板を継ぐ者として弔いを誓った。後半戦を前に10ゲーム差をつけられた首位・阪神を追う苦闘には、岡本の力が必要だ。
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