
復活を期すシーズン。先発ローテーションの一員として後半戦も腕を振る
スワローズの将来を背負う存在として期待がかかる。プロ6年目のシーズンを戦う
奥川恭伸だ。今季は自身初の開幕投手を務めたが、なかなか勝利を挙げられず。前半戦最後の登板となった7月19日の
広島戦(神宮)で7回3安打無失点と好投し、9試合目で今季初勝利を手にした。
「これまでチームに迷惑たくさん掛けてきたので、一つ勝ててほっとしています。勝つってこんなにうれしいんだなとあらためて思いましたね。自分のために勝ちたいというのはありますけど、それ以上にチームのみんなやいろんな人のためにもという気持ちもありました」
苦しい時間だった。開幕から8試合勝ち星なし。開幕投手という大役を任されながら、結果で応えられなかった。「たくさん勝ち数を重ねたいと思って先発をやっているので、勝てていないというのはすごくしんどい」と本音が漏れたことも。二軍での再調整も経験。徹底して投球フォームを見直した。
6年前の夏。奥川は聖地を席巻した。星稜高のエースとして3年夏の甲子園で準優勝。世代のトッププレーヤーと注目された。プロ入り後は相次ぐ故障に泣いたが、今、体に問題はない。「投げられても抑えられなかったら楽しくないし、もう投げられるというところはクリアできている」と一つ上のステージで課題と向き合っている。
8月10日の
阪神戦(京セラドーム)で黒星を喫したが、今季初勝利から3連勝を挙げるなど状態は上がってきた。「どんどん勝ちたい」と奥川。甲子園のヒーローは、下位に沈む燕のヒーローとして期待される。