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阪神・熊谷敬宥 ベンチでも常に状況判断をしながら戦う/ユーティリティーの極意

 

さまざまな役割をこなして、チームの勝利に貢献する熊谷


 熊谷敬宥が一軍昇格を果たしたのは、開幕から約1カ月後の4月25日。27日の巨人戦(甲子園)が今シーズン初出場だった。

 その一戦では、内野手登録ながら前川右京の守備固めとして左翼に入っている。本職はショートだが、出場機会があればどこでも守る準備はできている。

「常にアピールする気持ちを持ちながら……それに常に(チーム内の)競争なので結果を出すだけだと思っています」

 プロ8年目の29歳。ベンチスタートが多いが、本人はスキあらば出場するという姿勢で試合の戦況をにらみながら、ひたすら出番を待ち続ける。

 昨秋キャンプから「走塁はスライディングの速さ、守備は球際……」と明確なテーマを設定して臨んできたことが、シーズンでもそれを貫いてきた。

 ファームから上がってきた4月下旬から代走、守備固めを繰り返した。ショート、レフトにも控えのライバルが多数いて、出場すれば結果が求められる。

「自分があの立場だったらどうするかとか、いつも考えています。例えば大山(大山悠輔)さんのところで代走に出たら、状況を見て、また次はどう動くかとかね」

 貴重なユーティリティーだが、そのうち続けざまスタメンに名前が載るようになった。中日の新人・金丸夢斗からしぶとくヒットを打つなど粘り強さを発揮してきた。

 藤川球児監督が「現役が終わるまで、いつでもチャンスはある」と語ったように評価は高い。チームのラストスパートは、さらに存在感を示す舞台でもある。

写真=BBM
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