
8月26日のロッテ戦で待望のプロ初本塁打を放った
確かな成長の跡を示したのが、8月26日のロッテ戦(京セラドーム)だ。1点を追う延長10回、先頭で右腕・
横山陸人から右翼へプロ初本塁打。敗色濃厚のチームを救うアーチに、何度も吠えて喜びを表現した。
「
嶋村一輝コーチと、打撃について深くやっている部分がある。いい打球も増えてきましたし、もっと率を残せるバッターになりたい」
6月8日の
阪神戦(甲子園)で負った左手薬指骨折から、7月29日に一軍復帰。以降、嶋村打撃コーチから「(ボールとバットの)インパクトの後にヘッドがしっかりかかるというか、打球が滑ってポップフライにならないように」と、ヘッドの使い方の意識など数々の助言を受けてきた。「半年ぐらい経って、彼の特徴も僕なりに把握できたつもり。将来的なところも見据えつつ、トリプルスリーであったりを目指すための提案をしている」(嶋村コーチ)。試合前のフリー打撃では「ゴロは全然タイミングが合っていない証拠」と“ゴロ禁止”のテーマのもと、強いライナー性の打球を心がけ、実際に柵越えの連発も増えている印象だ。
8月31日の
西武戦(ベルーナ)では代走から出場し、1点リードの9回に守護神・
平良海馬から中越えへ2点適時二塁打。「最近打撃も結構ステップアップしてきているので、その中で一本出たというのは大きかった」とうなずく一打で、とどめを刺した。外野は
西川龍馬、
杉本裕太郎、
中川圭太、
廣岡大志からが君臨し、常時スタメンとはいかない状況。それでも「一喜一憂せずに、よかったからと浸らずに」が信条のドライチルーキーは、
オリックスの未来を明るく照らしている。
写真=BBM