
先発転向2年目は昨季を上回る成績を残している
鉄壁のエース、
リバン・モイネロにとっては信じられない数字が並んだ。9月9日の
日本ハム戦(エスコンF)。それまで1本塁打だったルーキー
山縣秀に2打席連発、さらに
今川優馬に3年ぶりアーチを許し、自己ワースト1試合3被弾。7失点もキャリア最悪だった。4失点以上は実に4月22日以来、約4カ月半ぶりで、防御率も一気に悪化して1.45に。悔しい敗戦となったが、いかに今季ここまで異次元の投球を披露していたか。それを証明する一戦にもなった。
「打たれてしまったけど、こういう日もあると自分に言い聞かせて、次の試合に向かわなければいけない」と振り返った左腕。ただ、先発転向2年目の今季も、
ソフトバンク先発陣の大黒柱として、シーズンを通して安定した投球を続けている。開幕から同戦まで1失点以下の試合は18度。一時は防御率0点台フィニッシュも視野に入るほどの圧倒的成績だった。さらに昨季を上回るペースで奪三振も量産。6月6日の
ヤクルト戦(神宮)ではNPB外国人選手最多となる18奪三振もマークした。
春季キャンプではキューバで先発をしていた際に指導を受けていた恩師を個人コーチとして招いた。昨季からのレベルアップを図ってきた左腕は、昨季以上にフル回転。「14勝くらいしたい」と語っていた目標も視野に入っている。
終盤戦ではチーム方針で日本ハム相手の登板を重ねる。首脳陣の考える左腕の立ち位置は間違いなくエース。シーズン終盤に向けての戦い彼の左腕が行方を左右する。ファンの期待を背負いながらマウンドで躍動する姿こそがモイネロ。欠かせぬ大黒柱が最終盤もチームの先頭に立つ。
写真=BBM