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阪神・中野拓夢 本拠地が甲子園でも少ない失策 深い読みを生かした抜群の二塁守備/これぞプロの技

 

二塁を守り、内野守備の要となっている中野


 二塁を守る中野拓夢の守備力には定評がある。2年ぶり7度目のリーグ優勝を達成した今シーズンは縦横無尽にフィールドを駆け回り、守り尽くした感が強い。

「データも含めて、このあたりに飛んでくるなという準備は常にしているつもりです」

 二塁ベース寄り、一、二塁間に転がった打球から、後方に上がった難しい飛球まで、好守の数々をピックアップすればキリがない。

 大きな転機は2023年の遊撃から二塁へのコンバートだ。当時の岡田彰布監督の進言によって実現した「二塁・中野」は不動になった。

 本人も「(一塁に投げる距離が短くなって)捕ることに集中できる。送球の負担が減って、その分広く守れる」と自信を強めた。

 それに中野が披露するフィールディングには、本人の深い読みによるポジショニングが関係しているようだ。

「打者の傾向をある程度インプットし、あとはコーチが言うことで少し寄せたりしていますが、自分の感覚を信じて守っている感じです」

 逆を突かれた打球には「仕方がない」と割切るのだという。このままの守備を続ければ失策数も1ケタ前半で終わりそうだ。

 人工芝でない甲子園を本拠地にするだけにこの数字には値打ちがある。23年にゴールデン・グラブ賞を受賞したが昨年は選ばれなかった。中野が「守りからゲームをつくるという意識をしっかりと持って戦いたい」という信念がチームの勝利につながっている。

写真=BBM
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