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DeNA・森原康平 最高のゴールを目指して/復活を遂げた男

 


 緊迫する試合終盤のマウンドに、頼もしい姿がある。安定感を取り戻した森原康平は、救援陣の要だ。「僕らリリーフ陣はブルペンで勝てる試合を1試合でも多く作っていこうと言っている」と導いている。

 抑えを務めた昨季は58試合に登板し、29セーブを挙げた。右肩の状態が万全でない中、ポストシーズンでも力を尽くし、日本シリーズで胴上げ投手となった。フル回転の代償は大きく、今季の春先は二軍で時間をかけて右肩の回復と強化に励んだ。

 4月中旬に戦列に加わったが、思うように直球が走らず、1カ月足らずで再び二軍での調整を言い渡された。「痛めた肩をかばって、動きのズレを直しきれなかった」と不調の理由を分析する。

 9年目の33歳。右肩を痛めたのはキャリアで初めてだった。「投げられないときの怖さがあった。怖いと思ったら、体はどこかが力んだりする。体がもう治っていますよと言っても、その名残りがあった」と振り返る。

 二軍で右肩の筋力や柔軟性を向上させるトレーニングに励んでは実戦で感触を確かめ、復調に努めた。再び一軍に復帰したのは7月中旬。試合を重ねるごとに球威が増し、後半戦は入江の不調やウィックの負傷離脱が重なった中継ぎ陣を支えた。

 今季は30試合で0勝2敗、防御率2.57。シーズン最後は9試合連続無失点で締めくくった。振り返れば開幕前に「僕の考えはスタートよりゴール。どれだけいいゴールか。終わりがいい方がいい」と青写真を描いていた。右肩上がりでレギュラーシーズンを終え、ポストシーズンに弾みをつけた。

写真=BBM
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