
高卒4年目の今季、攻守走で大きな飛躍を遂げた滝澤
育成ドラフト2位で関根学園高から2022年に入団した
滝澤夏央。プロ入り間もない5月13日に支配下登録され、同日に一軍昇格を果たすと、二番・遊撃で即スタメン起用された。当時、絶対的な遊撃レギュラーだった
源田壮亮が自打球による右足骨挫傷のため戦線離脱となっていた中、代わって務めた高卒ルーキーはその穴を感じさせない圧巻の守備力と攻守走にわたるひたむきプレーで瞬く間に脚光を浴びた。さらに初安打、初打点など打撃面でも結果を出し、デビュー戦から2試合連続でお立ち台に立つなど一躍存在感をアピールした。
とはいえ、そんなに甘くはないのがプロ野球の世界だ。一昨年、昨年と打撃で結果を残せず苦戦を強いられた。特に23年は一軍出場が16試合のみ。ファームでの生活が主だった。それが一変、4年目の今季はチーム3位の125試合に出場し、打率.234、21盗塁。7月には初のオールスターゲームにも選出されるなど大ブレークを遂げた。
今季から指揮を執った
西口文也監督が就任と同時に語った「レギュラーは決まっていない」の言葉に触発され、「絶対にレギュラーを獲る!」と決意した滝澤は打撃面で大きく成長。「初球から積極的に打ちにいって、追い込まれてからは粘って球数を投げさせたり、相手が嫌がる打撃をする」ことや「バントは絶対に決める」など自分が輝けるプレースタイルを徹底したことで見事に定位置を手中に収めた。プレーの一つひとつから「最後まであきらめない」強い気持ちが伝わってくる滝澤に、ファンは魅了されてやまない。
写真=BBM