
50試合連続無失点の日本記録をつくるなど驚異の安定感を見せた
2年ぶりのリーグ優勝は、この右腕のサクセスストーリー抜きでは語れない。背番号69。
石井大智にとって5年目の区切りは最高のシーズンになった。
「防御率については出来過ぎです。野手が守ってくれたので、そういう仕事ができたということだと思っています。皆さんに感謝しています」
今季は53試合に登板して防御率は驚異の0.17。4月4日の
巨人戦(東京ドーム)で
甲斐拓哉にタイムリーを打たれた1失点だけで、あとは無失点でシーズンを終えた。
日本記録の50試合連続無失点で、チーム記録の49イニング連続無失点を築いた。
藤川球児監督も自身の記録を更新した石井に対し「指導者冥利に尽きる」と目を細めた。
秋田工高専から独立リーグ・四国IL/高知を経て、2021年にドラフト8位で
阪神入りした。異色の球歴ながら、成功した例と言える。
佐藤輝明、
伊藤将司、
村上頌樹、
中野拓夢らはドラフト同期生で、まさに「花の21年組」で、今シーズンの石井のパフォーマンスは際立ち、MVP候補にも挙がってくる。
リーグ優勝後は抹消されて、リフレッシュ休養しながら調整を続けた。ファームではトラックマンを使って、あらためてストレートを確認するなど余念がなかった。
史上初の防御率「0.1」台の男。「来年のハードルが上がって嫌だなと思います」。ポストシーズンもあるが、石井はすでにその先を見据えているようだ。
写真=BBM