
ラッキーボーイとして何度もチームを救った
逆襲の起点をつくり、故障者が続出する中、
川瀬晃は欠かせない貴重なピースとなった。リーグ2連覇を決めた9月27日の
西武戦(ベルーナ)。
小久保裕紀監督が優勝インタビューで川瀬をたたえた。「5月の頭、二死走者なしから川瀬晃のタイムリーでサヨナラ勝ちした。あの試合が本当にポイントだったと思う」と分岐点として挙げられた。
ベンチでにっこり笑った川瀬は「自分を名指しにして褒めてもらうことはなかったのでうれしかったですね」と振り返った。ホークスファンなら誰もが記憶に新しい5月2日の
ロッテ戦(みずほPayPay)。5連敗で最下位に沈んでいたチームを9回二死満塁からの代打逆転サヨナラ打でよみがえらせた。「ここから勢いに乗って、連勝できれば」。宣言通りの5連勝で勢いを取り戻し、
日本ハムとの一騎打ちを制た。
とにかく困ったときにはいつも川瀬がいた。二遊間に加え、三塁も守った。出場102試合のうちスタメンは48試合。その他は代打、代走、守備固めとどんな起用にも応えてきた。「試合に出ていない時でも準備の仕方は変わらない。どういうことが起きてもいいように1回から自分が試合に出ている気持ちでやっている。それが僕の仕事なので」と平然と言い切った。打者が負傷により、打席の途中で代打に送られ、適時打を放った試合もあった。10年目でうれしいプロ初本塁打も刻んだ。
試合数はわずかに昨年に及ばなかったが、打席数や安打数はキャリアハイ。「昨年は日本一を逃した。試合に出て日本一に貢献したい」と次なる戦いを見据えた。
写真=BBM