
今季8勝を挙げた左腕は侍ジャパンでの経験も生かし、さらなる飛躍に期待がかかる
先発ローテーションとしてともに初の2ケタ勝利、規定投球回到達へ――。来季4年目を迎える2023年ドラフト1位左腕・
曽谷龍平の進化は、来シーズンの岸田
オリックスにとっても大きなカギを握っている。
チームトップタイの7勝を挙げて奮闘した昨季を経て、今季は開幕から先発ローテーションの一角として貢献を続けた。5月18日の
西武戦(ベルーナ)でプロ初完投勝利を挙げて成長の一端を示し、7月11日の
日本ハム戦では敵地・エスコンFで8回零封、2ケタ10奪三振の好投で早くも自己最多を更新する8勝目。独特な曲がり幅で右打者の内角をえぐるスライダー、落差のあるフォークに磨きをかけ、10勝到達と規定投球回は間違いなしと思われた。
だが、そこから長いトンネルをさまようことになる。上半身のコンディション不良で7月27日
ソフトバンク戦の先発を回避し、以降も本調子を取り戻せず。9月14日の同戦では折れたバットが胸部を直撃するアクシデントにも見舞われた。幸いにも大ケガにはつながらなかったが、復帰後も白星は遠く、結果的に8勝8敗、防御率4.01でシーズンを終えた。
岸田護監督も「終盤は悔しい思いもした。気持ちも強い子ですし、当然さらにやってもらわないと」と、さらなる飛躍に期待をかける。侍ジャパンに選出され、「いろんな投手にトレーニング方法などいろんなことを聞いて生かしていきたい」と意気込みを語っていた左腕が、11月15日の韓国との強化試合(東京ドーム)に先発して3回を完全投球。テンポ良く堂々と投げ切った。日の丸での経験も来季へとつなげる。
写真=BBM