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ソフトバンク・C.スチュワートJr. 来季こそ先発の軸で/助っ人通信簿

 

今季は故障で登板なしだったが、来季はその悔しさをマウンド上でぶつけてくれるはずだ


 2019年のメジャーのドラフト1位右腕にとって、大きくつまずく1年となった。C.スチュワート投手の今季、一軍登板なかった。一軍どころか実戦登板はなし。シーズンのほとんどを筑後のファーム施設でのリハビリに費やした。1年間、静かな戦いだった。「これも野球の一部。しっかり受け止めて、来年ベストな状態を出せるようにしたい」。そう語った右腕は、日本シリーズ前にアメリカへ帰国の途についた。

 今年は、いよいよ本領発揮が期待されていた。来日6年目の昨季。先発ローテーションの一角に定着し、20試合で9勝4敗、防御率1.95。来日当初から課題の制球面やクイックなどの改善の成果を発揮。最速160キロの直球を武器にスケール感あふれる投球を見せた。そして迎える25年、ローテの軸として期待された矢先だった。

 2月の春季キャンプ中に左腹直筋を痛めてブルペンを回避。宮崎から福岡へと戻り、急きょリハビリ組に合流となった。その後、4月には医療機関の受診などのために一時帰国した。

 5月の再来日後も、キャッチボールの距離が伸び、投球練習の回数が増えても、ペースダウン。状態は一進一退だった。小久保監督も「今年はいないものとして考えている」とリハビリに専念させた。

 チームはリーグ連覇を果たし、有原、L.モイネロ、大関、上沢の4人が2ケタ勝利を挙げるなど先発陣の奮闘が目立った。来季は再び競争を勝ち抜くことから始まる。

 25年は、試合に出られなかった「沈黙の一年」かもしれない。だが、苦難に打ち勝つべく、今季の経験は生きるはず。ロマンを持った大型右腕が再びドームのマウンドで腕を振るその日を信じて、この冬を過ごしている。

写真=BBM
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