
先発投手としての役割を果たしながら、ついに10勝にたどり着いた隅田
2022年の新人時代から先発ローテの一角を担っている
隅田知一郎。1年目こそ16試合登板で1勝10敗と白星に見放されたが、2年目からは勝ち星を重ねられるようになり、2023、24年と2年連続で9勝を挙げた。ただ、いずれも9勝到達は9月中旬で、最終的に自身残り2試合の登板を残していただけに、「10勝到達ならず」の印象のほうが強い見方もあった。
だが、今季ついに待望の「10勝」に到達。多くの投手が目標とし、一般的にも一流投手の位置づけとして1つの指標ともされる「2ケタ勝利投手」の仲間入りを果たした。
自主トレから日頃のキャッチボールまで、常に切磋琢磨し続けている今井と並んでのチーム最多勝、さらにファンからも待ち望まれていた10勝だけに「歯がゆい思いをさせてしまったが、期待に応えられてうれしい」と素直に喜んだ。
しかし、一方で隅田自身は普段から自分の勝利数に対しての意識はさほど高くない。それ以上にこだわるのが「チームの勝利」。その意味でも、隅田の貢献度は非常に高い。最も大きいのが「ケガをしない」ことだ。昨年、今年と2年連続で一度も登録抹消がなく、シーズン通してフル稼働。昨季はチームトップの179回1/3、今季は同2位の159回2/3と屈指の投球回数を誇っている。
ポスティング制度を利用してのMLB挑戦が容認され、来季は
高橋光成、
今井達也というエース格2投手がそろってチームを抜ける可能性が大きい。次なるライオンズの看板投手として背番号『16』にかかる期待は絶大だ。
写真=BBM