
4年ぶりに規定打席に到達した今季はしなやかな打撃に手応えを得た
チームトップの16本塁打を記録するなど、34歳を迎えた“ラオウ”
杉本裕太郎にとっては健在を示す1年となった。
2021年に打率.301、32本塁打を記録してホームラン王に輝くも、以降は相次ぐ故障に見舞われて不完全燃焼のシーズンを過ごしてきた。23年11月に受けた左足首の手術の影響を引きずり、82試合の出場で打率.233、11本塁打にとどまった昨季終了後、大きな決断を下す。ウエート・トレーニングを封印し、より柔軟性を高めるためにピラティスを導入した。「地元の友達がインストラクターをしていて、『いいよ』と。強さでいい打球を飛ばすより、しなやかさで飛ばすイメージ。シーズン中も継続してやらないと意味ない感じがあるので、1年ぐらいやってみようかなと」。体幹の強化、肩甲骨や股関節の可動域を広げる取り組みの成果もあり、今季は4年ぶりに規定打席に到達。「ケガなく1年間戦力になれたのは久しぶり。体が動きやすくなったのを実感した」とつかんだ手応えは大きかった。
来季35歳のシーズンもさらなる進化を図るため、今オフはピラティスと両立しながら「もう一回パワーを付けようと」、ウエート・トレーニングを2年ぶりに再開。加えて、今季三振率.067を誇った1学年上の先輩・
西野真弘と宮古島で合同自主トレを行い、打率と長打の両方を追い求める狙いだ。「そこ(確実性)が一番の課題なので。(パワーと)両立できたら結構夢つかめるんじゃないかなと。まだまだうまくなれると思うんで」。精力的な取り組みで、衰えに打ち勝つ。
写真=BBM