コツコツと積み重ねた先に、しっかりとご褒美が待っていた。「あのときのことは、すごく覚えていてかなえることができてうれしい」。年俸1億2000万円の3年契約でサインした藤嶋健人の表情は晴れやかだった(金額は推定)。
「あのとき」とはドラゴンズへの入団が決まった高校3年のとき。「1億円プレーヤーは素直にすごいと思う。それくらいの選手になれるように頑張りたい」。
そう誓ってからプロで9シーズンを戦ってきた。今季は球団の高卒投手では
板東英二以来2人目となる4年連続50試合登板を果たした。
来季は順調にいけば国内FA権を取得する見通しで、ドラゴンズは複数年契約を提示。「今までコツコツとやってきたことを認めてくれたというのが一番うれしい」と笑顔を見せた。一早く残留を決めたのは、今のドラゴンズで優勝したいという思いが強いからだ。
「僕がちっちゃいころに見ていた強いドラゴンズを取り戻したい。僕がその力になって、子どもたちに自分のような夢を持ってほしい」
愛知県出身。東邦高からプロ入り。フランチャイズ・プレーヤーとしての誇りがある。
来季は選手会長として2年目。球団納会では
井上一樹監督から優勝パレードをしたときの思い出を聞き、決意を新たにした。
「めっちゃ気持ちよかったって言ってたんですよ。僕も選手会長としてビールかけの音頭を取りたいですし、もう一度、監督に気持ち良くなってもらうためにも頑張りたいです」
ブルペンだけでなく、チームに活力を与える大きな存在になる。
写真=BBM