ポジション奪回に挑む。坂本勇人は来季がプロ20年目の節目。盟友の
長野久義の引退により、
田中将大と並んでチーム最年長となる。今季は打撃不振から後半戦は代打要員となったが、そこに甘んじるつもりはない。
「和真が抜けて、僕はチャンスが出てきている。レギュラーでもう1回、長い時間グラウンドにいられるように。何がなんでも活躍できるように。それだけ」
主砲の
岡本和真のメジャー移籍は決定的。早くも正三塁手の座を奪回するべく来季を見据えている。
プロ入り2年目以降ではキャリアワーストの出場62試合、打率.208、3本塁打、22打点。シーズン終盤は代名詞の勝負強さを取り戻し、代打の切り札としてチームを救う場面も増えたが、それでも長く伝統球団の中心選手としてプレーしてきた背番号6は「正直、自分の中では楽しいシーズンではなかったですけど、まだまだ終わりたくないなって思ったシーズン」と悔しさをにじませる。
6月に
長嶋茂雄終身名誉監督が死去した際には、「『お前はいつまでもジャイアンツのリーダーでいなきゃいけない』と言っていただいたことが心に残っています」と中心選手の自覚を再確認した。37歳で迎える来季。「あと何年、現役でやれるか分からない」と引き際もちらつくが、「まだ若い選手に負けていられない」と意地もある。球界を代表するスターは、再び輝くために闘志を燃やす。
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