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中日・高橋宏斗 孤高のエースになれ/チームリーダーの2025年

 


 投手陣の中心にいたのは、この男だった。初の開幕投手に選ばれ、同学年でドラフト1位で入団した金丸夢斗とローテーションの二枚看板となった。今年は3年連続規定投球回に到達。チームの顔として戦った。葛藤しながら、大人の階段を上っていく。

「今年も、いろいろ周りに相談しました。勝てないときとかです。純粋にアドバイスを求めているんですけど、僕の中に少し『聞くという行為自体で安心する自分』がいました。来年は大卒入団が年下になります。頼られることも想像します。ちょっとうれしいですけど、どんな感じになるんですかね」

 来季入団するドラフト1位の中西聖輝は1学年下。入団から6年目を迎え、大卒が年下になる。

 来季の漢字を一文字で表現すると「貫」。今季は8勝10敗。防御率2.83。好投するゲームと大量失点するゲームが交互に来た。一定のレベルで高いパフォーマンスを発揮し続けるために、何が必要か模索し続けるシーズンだった。

 目標はチームの絶対的エース。強く、たくましくあるために、振る舞いは変わる。思い付いたら誰かに相談するスタイルから、考え抜き、結論で迷ったら担当コーチに意見を仰ぐぐらいでちょうどいい。

「頼られ宏斗」への転身イヤー。大野雄大柳裕也、昨季メジャーに挑戦した小笠原慎之介(ナショナルズ傘下)らにおんぶに抱っこだった右腕も、若手末っ子キャラとはお別れする。エースは孤高。一番高いマウンドで独特の空気感を放ち、先発陣を引っ張る覚悟だ。

写真=BBM
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