
今季もユーティリティーとしてチームにとってなくてはならない存在だ
数少ない地元・福岡県出身の
牧原大成はホークス一筋で15年目のシーズンを迎えた。5月18日の
楽天戦(みずほPayPay)では大仕事をやってのけた。同点の延長12回一死満塁。サヨナラの右前適時打を放った。「ここ数試合チームに迷惑をかけていたので、何とか打ててホッとしています」。ジャスト4時間の死闘に決着をつけ、お立ち台でようやく表情も緩やかになった。
「(12回裏で)負けはないので打てていない時だからこそ思い切っていこうと思った」。5月上旬は7打席連続安打が飛び出すなど状態を上げていたが、この打席まで18打席連続無安打と長い
トンネルに入っていた。初球を思い切り振り抜いた。「やることをやっていたので、そこでは腐らずにやっていた。打てていない悔しさが爆発した感じでした」と仲間たちの祝福に感極まった。
福岡県久留米市出身。2023年7月には地元が豪雨災害に見舞われた際、一肌脱いだ。実家も浸水被害に見舞われる中、自身の自主トレにも協力しているうどん店と連携を取り、小学校のグラウンドで炊き出しを行った。自身はシーズン中のため駆けつけることはできなかったが、「僕一人がどうこうはできないけど、少しでも力になれたらと思った」と地元の被災者にうどんを届けた。
今季のチームは開幕から主力に故障者が相次いだ中、本職の二塁に加え中堅の守備にも就いた。「主力が帰ってきたときにいいチーム状況でいられるように僕らは1試合1試合戦っていくだけ」。地元にV2を届けるためにグラウンドを駆け回る。
写真=BBM