
26年に向けて、新しい戦略を考えている
リーグ2連覇、悲願の日本一を達成した2025年とはきっぱりと別れを告げ、
小久保裕紀監督は次なる戦いを見据えた。テーマには「一度、壊す」を掲げた。「だいぶ前から来年はこうしようと書き留めてきた。同じことをしたら勝てないのでね」。レギュラー陣も決して安泰ではなく、新たなポジションへの挑戦など大胆なチーム改革を予告した。
25年は主力野手陣に故障者が相次いだ。そんな苦境を
柳町達、
野村勇らの台頭が救った。指揮官は「今年の最初に思い描いていたのとは全く違うチームができそうな選手も増えてきた」と収穫を口にした。史上最多となる8選手がタイトルを獲得するなどチーム全体の底上げにもつながった。25年の土台を生かしながらも安定など求めてはいない。
最高出塁率の初タイトルに輝いた柳町には一塁のオプション起用も提案した。右翼、左翼だけでなく中堅の起用も。ベテランの
今宮健太には「遊撃以外の一塁、二塁、三塁も試合の途中からの起用があるかもしれない。準備しておいてくれ」と伝えた。「一度、壊す」においては遊撃手としてパ・リーグ最多1621試合出場の名手も例外ではなかった。
2連覇を果たし、他球団は「打倒ホークス」を旗印に挑んでくる。しかし、指揮官に守る姿勢はなく、色紙には「挑」と書き込んだ。「勝っていても失敗を恐れず、チャレンジし続ける姿勢を貫く。チャレンジを続けることでしか、進化、成長はないからね」。長年の課題とされる世代交代に取り組みながら、3連覇と2年連続日本一だけを目指していく。
写真=BBM