
選手の持てる力を最大限に出せるようマネジメントに徹する指揮官は信頼も厚い
就任1年目で2024年5位に沈んだチームを3位に引き上げながらも、
岸田護監督は「選手たちが頑張ってCSまで連れてきてくれたんですけど。現実、25年は勝てませんでしたので」と、きっぱり言い切った。21年から3連覇を遂げた黄金期の再来を目指し、勝負の就任2年目へと向かう。
「最後の最後まで、ファンの方たちに楽しんでいただけるように。勝ち切ることができる負けない集団を実現できるように、レベルアップしていきたい」
「負けない集団」の実現へ、「課題は細かく言えばたくさんある」と指揮官は語る。春先から
吉田輝星、
宇田川優希らがトミー・ジョン手術を受け、シーズン中も
宮城大弥や
曽谷龍平らがコンディション不良に苦しむなど、故障者が続出した投手陣の整備はポイントの一つ。「今秋のドラフトでも高校生を多く指名しましたし。新戦力というよりは、今いる選手がワンランク上に上がってもらわないと」。野手陣も含めて「今いる選手たちにどう上達してもらい、自分で活躍できる選手にしていけるかが26年のテーマ」と、現有戦力のさらなる底上げを図っている。
自らを「広報みたいなもんですよ」と表現し、「やるのは選手なんだから。こちらが目立っても仕方ない」と報道陣の前でのいわゆる“リップサービス”は少なめ。一方で「選手が持てる力を最大限に出せるよう、マネジメントは裏でしますけどね」と語り、実際に選手からの信頼も厚い。12球団最年少監督は熱い心を内に秘め、日本一の大願成就を目指す。
写真=BBM