悔しいシーズンだった。プロ10年目のシーズンは38試合出場に終わった。原因は昨年5月下旬に痛めた下半身のコンディション不良。ルーキー
石伊雄太に出場機会を与える結果となった。「今年は出る気です。普通に出るつもりで準備します」と語る。
悪夢は昨年5月30日の
巨人戦(バンテリン)。打って、一塁へ駆け出す際に左太もも裏を肉離れした。復帰への道を模索する中で、再度痛めたから悩ましかった。「何もできませんでした」。時間の多くを二軍のナゴヤ球場で送った。
やれることをやった自負が今季へつながっている。国内を動き回った。スイングスピードや打球速度などを計測する都内施設へと足を運んだ。新しく向かったジムでは、骨格により動きの個人差を把握した。新フォームを導くきっかけとなった。
「ゲームに出ていない分、時間がありました。10月の秋季練習も中旬にはフリー組になった。せっかくだったら、やってきていないことをやろうということです。これまでは外部の人の話を聞くなんて思いませんでした。初めての方から話を聞いたのは、これまで10年間の答え合わせの意味もあります。無理なく、効率的に体を動かす方法も勉強してきました」
打撃フォームは、右肘を畳んでグリップを投手方向へ入れてから構える。インパクト後のフィニッシュで多少伸び上がるようになるのも、これまでにない動き。「新・木下」で挑む。正捕手は石伊とのマッチアップ。若手の壁となる。
写真=BBM