黙々と、繰り返す。丸佳浩は「反復練習で動きを固めていくしかない」と何度も、何度も、バットを振ることで強打を築き上げた。
広島で11年、巨人で7年のプロ生活を過ごしてきた36歳の「練習の虫」は、19年目の2026年に記録ラッシュを迎えそうだ。通算2000安打まで残り71、300本塁打は残り11、1000打点まで残り56。昨季は開幕前に故障があったものの、シーズンの中で87安打、6本塁打、26打点を積み重ねた。節目の数字は、いずれも今季達成の射程圏内にあると言っていいだろう。中でも名球会入りの資格を得ることになる2000安打には、本人も感慨を込める。
「プロに入ったころには、目標にするのもおこがましいぐらいの数字だった。実際に達成できるかもしれない位置に来れたのは、うれしい。一日でも早く達成することができれば、チームの貢献にもダイレクトに結びついてくれると思う」
群雄割拠のプロ野球界では、決してセンスが抜きん出た存在というわけではない。「自分は不器用」と語る左打者は、打席ごとにメモを取りながら配球を読む力を養うなど、地道な努力で17、18年と2度のリーグMVPに輝く一流選手へと成長した。
「試合に出続けていないことには達成も難しい。まずはそこを目指して頑張るぞ! という気持ち」
これまでどおり、コツコツと小さな一歩で前に進んでいく。
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