前を向き、包み隠すことなく打ち明けた。「成績は勝手に付いてくるものだと思っていますし、そこに対する思いはもちろんあります」。2015年のプロ1年目からコツコツと積み重ね、名球会入りの条件となる通算250セーブまで18。大記録を視野に入れた山崎康晃は「任せてみよう、と思えるところまで上り詰めたい。自分にも可能性を感じて、信じてやらないといけない。競争の中を勝ち抜いて、前に出たい」とクローザー返り咲きを思い描いた。
18、19年に2年連続でセーブ王のタイトルを獲得。入団から5年で一気に163セーブを挙げた。翌20年からの2年間は7セーブと苦しんだが、22年8月には通算200セーブを達成。「小さな大魔神になります」と意識した
佐々木主浩(30歳6か月)を更新し、史上最年少(29歳10カ月)で偉業を成し遂げた。「リレーで言うアンカーの部分。誰もが投げたいポジションであることは、間違いない」。25年は不調による2度の登録抹消を経験し、17試合で1セーブ。浮き沈みがあっても、勝利を運ぶ「9回」への思いは変わることがなかった。
入江大生や
伊勢大夢が一軍で結果を残し、24年に29セーブの
森原康平も復権に燃えている一人だ。守護神を争うライバルにはない強みを問われ「強い気持ちというところは……」と答えた背番号19。「チームとしてもっと、勝ちに貪欲になっていかないといけない」と熱く訴えかけた。新たに就任した
相川亮二監督もキーマンの一人に指名。自力でつかみ、しびれる場面で粉骨する。
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