真っ赤な舞台に再び立った。1年前、最優秀中継ぎのタイトルを獲得し、初々しい表情でNPBアワードの壇上に立った松山晋也は会がお開きになると、すぐに口を開いた。
「来年も来ます」。ドラゴンズの抑えになった昨年は、リーグタイ記録の46セーブをマークし、最多セーブのタイトルを獲得。有言実行の帰還だった。
「2年連続でタイトルを獲れたことはうれしいし、1年でも長くタイトルを獲れるようにやっていきます」。今季、自分を超えることがすなわちセ界新に到達するというところまできた。
「(46セーブを)超えられるようにやっていくことも大事ですし、50試合以上に登板して抑えることも大事です」。今の松山なら、言ったことをすべてかなえるだけの雰囲気がある。
実際にそれだけのことをしている。12月には地元である青森県七戸町に後輩の
福田幸之介を引き連れ、強化合宿を行った。雪国らしく、床暖房がついている人工芝の体育館や町のウエートルームで、朝10時から3部練習をこなし、遅いときには午後9時を超えることもあった。
「基本動作の徹底です。シーズンを終えると自分ではできていると思ってもズレているところがある。それをもう一度あるべき形に戻す作業です。
途中、
ダルビッシュ有(パドレス)や
涌井秀章を指導してきたBCSベースボールパフォーマンスの前田健代表に合流してもらい、フォームのチェックに気の済むまで時間を割いた。
「20%は不安だから。でも80%はもっとうまくなりたいという気持ち。もっとやらないと人と差なんてつかないですよ」。リーグ新のシーズン47セーブは射程圏内にある。
写真=BBM