
マウンドに立ち続けるため、練習方法を変え、新球も取得した
向上心は、40歳の大ベテランになっても衰えない。
宮西尚生は母校の関学大で行う自主トレのテーマを問われて、言った。「この12月、1月っていうのは、どれだけ自分を見つめながら練習できるかも大事になってくる。やっぱりここ数年は1年間一軍で完走できてない。そういうところを、なんとか…」と2020年以来の一軍完走を目標に掲げた。
昨季は2年ぶりに開幕一軍入りも夏場に約1カ月間の二軍調整。9月に一軍復帰したが、史上4人目の通算900登板を達成した後に抹消となった。今季こそフル稼働するには――。そう自分を見つめ直して出した結論は「同じようなトレーニングじゃダメだって結果として出てるから、練習方法を変えて新たにチャレンジしたい」ということだった。
昨年までの自主トレでは、とにかくよく走った。そうやって自分自身を追い込むのは「シーズン中の苦しい時を自分で打破できるようにする狙い」があったから。ただ、それでも一軍完走できなかった結果を踏まえて、今年は1年前からはランニング量を減らした。その代わりに体の柔軟性などを高めたほか、HIITトレーニングを練習メニューに加えた。
常に進化を求めてきたプロ生活も今年で19年目。走る量が減っても、肉体を追い込む練習量は変わらない。さらに「やっぱり常に何かしらやりたいなって。あったら楽やし」と、これまで投げたことのないフォークの練習も始めた。すべてはシーズンを通してチームに貢献するため――。今季こそ一軍のマウンドに立ち続けて、10年ぶりの歓喜を味わう。
写真=BBM