
今年は開幕から試合に出続けて安打を積み重ねていく
主に一番で124試合に出場し、打率.264、10本塁打、38打点の自己最高成績を残した
西川愛也。初の規定打席到達、念願のゴールデン・グラブ賞受賞と大飛躍の昨季だった。それでも西川の口からは喜びの言葉はほとんど聞こえてこない。むしろ「悔しい」「まだまだ」と、無念さのほうが強いという。
最大の理由は右肩の痛みで8月9日から9月1日までの約1カ月間戦線離脱したことだ。それまでは安打数のトップ争いに常に名を連ね、7月20日の
ソフトバンク戦(ベルーナ)から8月2日の
ロッテ戦(同)まで9試合連続安打、そのロッテ戦では6打数6安打(1本塁打)を記録するなど量産態勢に入っていただけに痛恨の事だった。「せっかく最多安打も狙えていたのに……」と離脱直後、西川は本当に悔しそうに吐露していた。
最終的には134安打でリーグ4位。トップの
村林一輝(
楽天)の144安打とは10本差。西川はレギュラー出場していたことを考えれば全143試合のうち欠場したのは19試合で144安打を上回れた可能性は十分あった。それだけに悔しさはひとしおだ。だからこそ、今季一番の目標は「全試合フル出場」。どんな成績も試合に出て、積み上げることで数字が重なっていくことを痛感したからだ。その上で、「最多安打」のタイトル奪取ももう1つの大きな目標として挙げた。
2023年にNPB野手ワーストの62打席連続無安打を記録した男が、3年後に最多安打のタイトルを獲得する。そんなアニメのような夢物語を、西川ならかなえられるはずだ。
写真=BBM