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西武・冨士大和「支配下は通過点」一軍での活躍を目指す育成左腕/春の一番星を探して

 

春季キャンプから一軍に抜てきされ、堂々たる投球を見せている高卒2年目の冨士


 大宮東高から昨季入団した冨士大和。育成指名だったが、加入直後から「投げ方も球の軌道も独特で、面白い」と、ファームのコーチから称賛の声が続々と挙がった。

 実際、1年目から二軍戦で4試合に登板し、初勝利も記録。昨秋のフェニックス・リーグではセ・リーグ王者の阪神打線を相手に7回4安打2失点に封じ、さらに台湾でのウインターリーグでも3試合に先発、防御率0.59の好成績で今春の一軍キャンプに抜てきされた。

 初の一軍帯同だ。「かなり緊張しています」と19歳らしく初々しく笑っていた。だが、投げる姿は堂々たるものだ。初日からブルペンに入ると、その後も「変化球全球種がカウントを取れる確率が低かったので、その精度を上げていくことに重きを置いて取り組んでいます」と、しっかりとテーマと課題を持って投げ込みに励んだ。

 その成果は3月1日のソフトバンクとのオープン戦(アイビー)での投球にしっかりと表れた。8回からマウンドに上がり2回1安打2奪三振無失点と好投。投げるごとに首脳陣からの評価を上げ、支配下登録へ向けて猛烈アピールを続けている。ただ、冨士本人は「今年、先発、中継ぎどこで投げるか分かりませんが、支配下を目標にしているのではなく、一軍での初勝利を目標にしています。あくまで『支配下は通過点』という気持ちでこれからもやっていきたいなと思っています」と志は高い。

 投げる前のルーティンを見れば、一度で「冨士大和」の名を覚えてもらえるに違いない。一軍マウンドで、唯一無二の投球で輝く日はそう遠くないだろう。

写真=BBM
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