前評判を上回る力を感じさせた。亜大からドラフト3位で入団した左腕の山城京平は、一軍で完走した春季キャンプでひと際存在感を放った1人だ。
力感のないトルネード投法から投げ込む最速154キロのストレート、そして「亜大ツーシーム」が武器。「マウンドに上がったら自分が一番。堂々とするしかない。自信を持って投げられるように」と語る強気なメンタルも魅力だ。
春季キャンプでは紅白戦を含めて実戦3試合に登板し、5回2/3を投げて無失点と好投。中でも2月23日の
楽天とのオープン戦(那覇)では、2回2/3をパーフェクトに封じる圧巻の投球を披露した。しかし、興南高を卒業するまで生まれ育った地元・沖縄での凱旋登板に力が入ったか、「走り込みを十分やっているつもりなんですけど、まだ足りない」と左足がつって途中降板。それでも
杉内俊哉投手チーフコーチは、「躍動感がありますね。思った以上に真っすぐが来るんで、打者がみんな刺されてますね」と高い評価を与えた。
昨秋のドラフト会議後、
阿部慎之助監督が「もともと僕が注目していたピッチャー。素晴らしいポテンシャルを持っている。今年(2025年)に入った当初は、僕の中では一番のピッチャーだった」と早くから目をつけていた逸材。3月12日の
ソフトバンクとのオープン戦(みずほPayPay)でも先発して5回3安打、無失点の好投を見せ、開幕先発ローテーションに入る可能性も高まってきた。「1年目から一軍に定着してやっていけるような選手を目指したい」と掲げる目標は十分、射程圏内にある。
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