
現役時代に先発、救援両方の経験がある岸田監督の親心に応え先発再転向で勝負を懸ける
2025年シーズン終了後、
山岡泰輔は野球人生の岐路に立った。シーズン中に出場選手登録日数が8年に達し、国内FA権を取得。移籍か、残留か――。最終的に権利を行使せず残留を決断した理由の一つに、
岸田護監督の存在があった。
「マモさんを日本一の監督にしたいというところが大きかった。選手時代も一緒にやっていますし、かなり今シーズン(2025年)気を使ってもらっているのもありましたしね」
秋季練習開始前には指揮官と直々に面談。残留する場合は、先発に再転向させる旨を告げられた。「中継ぎをやると、体的に出力がちょっと上がってくる。ずっと先発をやっていると、どんどん出力が落ちてくるんですけど、中継ぎを一回挟むことによって、またキレや球の質が上がったり、以前とは違ったパフォーマンスが出る可能性がある」(岸田監督)。現役時代に先発→救援→先発と転向し、その経験を踏まえた監督の親心に、「いろんなことを相談させていただいてますし、監督の経験をすごく話していただけるので、すごく勉強になっている」とこうべを垂れる。
19年には勝率第一位投手賞にも輝いた30歳右腕は、23年シーズン以来の先発として開幕ローテーション入りを目指す立場。オフには自主トレをともにした
ソフトバンク・
大津亮介から直球とチェンジアップの中間球「真っチェ」を教わり、習得に励んだ。「(ライバルに)負けないように、投げていくだけかなと思います」。激しい競争を勝ち抜き、指揮官の信頼に応えてみせる。
写真=BBM