
デビュー戦で圧巻のピッチングを披露
日米争奪戦が繰り広げられた「台湾の至宝」は杜の都で圧巻のデビューを果たした。
徐若熙は開幕5戦目、4月1日の
楽天戦(楽天モバイル)で先発し、6回無失点。「いいスタートが切れた。これからもいろんな状況が出てくるかもしれないので、しっかり準備して対応できるようにやっていきたい」とマウンド以外では笑顔を絶やさない右腕がこの日もはにかんだ。
最速158キロの看板をひっさげ日本球界に挑戦。春季キャンプではフォーム修正に取り組むなど状態が上がらない日々が続いたが、チームの台湾遠征で周囲の不安を一掃した。実戦初マウンドとなった2月10日の台湾代表戦、初球で157キロ、2球目で自己最速タイの158キロをマーク。3回無失点と圧巻の投球に小久保監督も「ここまで見てきた中ではダントツに一番いいピッチング」と一気に評価を高めた一戦となった。
台湾代表としてワールド・ベースボール・クラシックではオーストラリア相手に好投。チームに再合流後の
中日とのオープン戦でも、6回途中1失点、7奪三振。直球と「重要な武器」と語るスプリットチェンジ(チェンジアップ)を軸とした投球が日本でも通用することを証明し、開幕先発ローテーション入りをつかんだ。
福岡で行われた入団会見では「3年後にはメジャーに挑戦する姿を見せたい」と青写真を描いた25歳。夢実現のためにも、まずは日本での圧倒的成績を目指す。スタミナ面などを考慮し、首脳陣は間隔を空けながらの起用を想定している。異国の地でも驕ることなく、着実にステップアップを目指していく。逸材が大きな一歩を踏み出した。
写真=BBM