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西武・甲斐野央「お前の抑えはないよ」“一番しんどいところ”を任される右腕/節目の年を迎えて

 

試合の行方を左右する局面のマウンドを託される甲斐野


 プロ7年目の昨季、シーズン通してケガなくほぼフル稼働し、47試合登板、2勝3敗33ホールド、防御率2.47とキャリア最高とも言える成績を残した甲斐野央。今季は昨季の“絶対的守護神”平良海馬の先発転向によりクローザーの席が空き、「当然、狙いにいく」と新守護神に名乗りを挙げていた。

 だが、西口文也監督が今季の抑えとして選んだのは新人左腕・岩城颯空だった。甲斐野はセットアッパー、ないし7回の、いわゆる「勝負のあや」と言える最も重圧のかかる場面での起用がメイン。その決断の理由を指揮官は「走者を背負ったり、一番しんどいところは甲斐野に行ってもらおうということ。本人にも『だからお前の抑えはないよ』とは伝えた」と明言した。

 それでも甲斐野自身は「それは、うまく僕が丸められている。僕からすれば、やはりクローザーが一番しんどいポジションだと思っています」が本心だ。その上で、「だから、岩城はすごい。僕よりコマンド能力もありますし、堂々としていてブレないというところを監督は見込んだんだと思います」と新人左腕を称賛する。

 さらに大物新人捕手・小島大河の存在もある。試合を重ねるにつれ、バッテリーを組む回数も増えるなか、「ドシッとしていて本当に頼もしい」と信頼度は増すばかり。「僕、今年30歳になるんですが、小島は現在22歳で8つも違うのに、そんなふうには思えない。僕の精神年齢の低さのせいですけど(笑)、友達みたいな感じです」。

 年齢関係なく、相手の素晴らしさを認め、リスペクトしつつ、自らに求められる役割に徹する甲斐野の存在は、チームにとってあまりに大きい。

写真=BBM
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