我慢の時は、もうすぐ終わる。吉川尚輝は昨季終了後の10月下旬に両股関節の手術を受け、今春はリハビリ組として三軍の都城キャンプで過ごした。開幕もファームで迎えたが、「やれることをしっかりやっていけたらいいと思いながらキャンプを過ごしたので、順調に来ている」と4月5日に実戦復帰を果たした。
しかし、いきなりアクシデントは起きた。航空自衛隊千歳との三軍戦(ジャイアンツ)に一番・二塁で出場したが、3回の守備で一塁のベースカバーに入った際に左腕が打者走者と交錯。痛みに顔をゆがめながら、途中交代となった。
ただ、幸いにも大事には至らず。同7日の練習では守備や打撃で問題ない動きを見せ、「トレーナーさんと話し合いながらやっていきたい」と軽症を強調。一軍復帰への歩みは無事に再開された。
2017年にドラフト1位で入団し、今季で10年目。大城から選手会長の座を引き継いだ。懸命のリハビリに取り組む発奮材料は“相棒”の退団だ。2学年下の自主トレ仲間で、近年は攻守でチームを引っ張った
岡本和真が今季からメジャー挑戦でブルージェイズに移籍。新選手会長は「ファームで一緒にやってきて、一緒に一軍で出始めた選手がメジャーで活躍する姿を思うと、純粋にすごいなあって。和真の代わりは一人ではできないと思うので、全員でカバーしてやっていきたい」と、盟友の挑戦を大きな刺激にしている。
抜群の守備力と巧打でチームを加速させる日は近い。
写真=BBM