
クローザーから先発に再転向した今季、開幕から好投を続ける平良
昨季セーブ王の
平良海馬が2年ぶりに先発へ復帰した。今季初登板は開幕3戦目の3月29日の
ロッテ戦(ZOZOマ
リン)だったが、自身初完投初完封勝利と、いきなりその能力の違いを見せつけた。
初めてシーズン通して先発ローテーションの一角を担った2023年、23試合、150回に登板し、チームトップの11勝をマーク(7敗)。同2位の防御率2.40とエース級の活躍を見せた。だが、24年は先発スタートも、故障もあり、復帰後は中継ぎに転向した。さらに昨季は、新たに就任した
西口文也監督の強い懇願に応え守護神を務めることとなった。しかし、平良の先発への思いは強く、「長い回を投げたほうがチームにより貢献できるので」と、23年の転向を機に強調し続けてきた。そして、ようやくの先発復帰だ。今季に懸ける思いは並々ではない。
沖縄・石垣島での自主トレでは、「球数を投げることや登板後の回復のことを考えて、ランニングもインターバルを含んだメニューを多めに入れた」と、先発に特化して取り組んだ。春季キャンプ中に左ふくらはぎに軽い肉離れを発症し、選出されていたWBCの出場を辞退したが、そんな逆境すら平良はプラスに変えた。「逆に、シーズンだけに専念できた」。
言葉どおり、初戦で最高の結果でチームに今季初勝利をもたらすと、4月5日の
楽天戦(ベルーナ)では8回1失点、12日のロッテ戦(同)は7回無失点、19日の
日本ハム戦(エスコンF)では6回2失点と、4月25日現在、通算30回を3失点、防御率0.60という圧巻の数字を残す。「前の先発時とはまた違う先発の姿が見せられると思います」。絶対的な自信を胸に、さらなる進化とチームのために精度向上を探究し続ける。
写真=BBM