新たな一番打者として打線を導いた。プロ6年目で初の役割を託された
牧秀悟は、3月27日の
ヤクルトとの開幕戦(横浜)で1回に初球を捉えて先頭打者本塁打を放った。「後ろにいい打者がいる。勢いを持ってこられたら打線は活気づく。自分の仕事ができている」とうなずく。
相川亮二監督は3月26日の全体ミーティングで開幕戦の先発メンバーを発表し「チームの顔として一番で挑戦してください」と牧に声を掛けた。迫力十分のトップバッターは「どんなときでも頼ってもらえるように結果を出すしかない」と自覚を口にする。牧を一番に据える相川監督の狙いは、チームの得点力向上。牧がこれまで担ってきた四番は、通年で試合に出場した場合、一番と比べて約50打席少なくなる。「できるだけ打席が回る打順にいい打者がいるべき」と考えを語る。それは二番でも同じことが言える。
正二塁手として日の丸を背負った3月のワールド・ベースボール・クラシックは、5試合で打率.154と不本意な成績に終わり、チームも8強にとどまった。5対8で敗れたベネズエラとの準々決勝では好機で凡退。「実力のなさをすごく感じた。自分の中ですごく落ち込んだ」と悔しさにまみれた。
しかし、好事魔多し。24日の
巨人戦(横浜)で、三塁への内野安打を放った際に右大腿裏の肉離れを受傷してしまった。これまで78打数26安打2本塁打10打点、打率.333という盤石の成績を残していた。悔しさで涙を拭く時間ももったいないほど、すべてを今季にかける。
写真=BBM