
自分の武器を生かしながら、一軍で欠かせない存在となることを目指す
育成契約だった
福島圭音が支配下選手契約を結んだことが発表されたのは、
巨人との開幕カードを2勝1敗で勝ち越した翌日の移動日だった。
昨季ウエスタン・リーグで盗塁王になって、俊足巧打の外野手として評判は高かった。いずれ昇格するだろうと見込まれた24歳は開幕ダッシュに間に合った。
「やっとの思いでつかみとった感じがします。でもこれからが本当の勝負だと思うので、自分らしいプレーをしたいです」
一軍デビューとなった4月2日の
DeNA戦(京セラドーム)では7回に代打出場し、二ゴロに終わったが、12球粘った末の13球目の凡退で持ち味をアピールした。
翌3日の
広島戦(マツダ広島)で初スタメンを果たすと、その後もマルチ安打をマークするなど存在感を見せつけた。果敢なヘッドスライディングも一軍定着するための姿勢の表れだった。
甲子園で開催された7日の
ヤクルト戦も八番・左翼で4打数2安打。だがそのカードでは守備での打球判断のまずさ、バント失敗などミスも目立った。
チームは開幕から
中川勇斗、
高寺望夢、
前川右京で懸案のレフトの定位置争いが続いている。福島の足は機動力野球の武器にもなるはずで一軍にしがみつく。
育成契約から3年目で勝負の年だった。背番号92。福島は「自分の与えられたポジションで必死にプレーしたい」とサバイバルに立ち向かう。
写真=BBM