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中日・根尾昂 8年目のリスタート/第一歩を踏み出した

 


 プロ8年目の初勝利だった。4月8日のDeNA戦(横浜)で根尾昂が待望のプロ1勝を挙げた。「周りのたくさんの人たちに感謝したい」とウイニングボールをぐっと握りしめた。

 4対4の同点で迎えた延長10回、先頭の蝦名達夫を空振り三振。続く石上泰輝を遊飛に打ち取ると、最後は大阪桐蔭高の後輩・松尾汐恩をスライダーで空振り三振。1イニングをパーフェクト投球で抑え、打線が11回の攻撃で2点を勝ち越した。

 甲子園のスターは険しい道のりを歩んできた。大阪桐蔭高では二刀流として投打で活躍し、甲子園で3度の全国制覇を果たした。4球団競合の末にドラフト1位で入団も、プロの世界の壁は厚く高かった。

 野手として伸び悩むと、ポジションは遊撃から外野へ。そして、2022年のシーズン途中から投手転向。「今までやってきた事がゼロになることはない。過去に野手から投手になった例がないということは聞いていますが、僕は僕」と投手人生が始まった。

 制球難に苦しむ時期もあったが、めげることはなかった。自主トレでは先輩・涌井秀章に弟子入り。投手転向5年目、春季キャンプから二軍スタートだったが、巡ってきた一軍の舞台で結果を出した。

 井上一樹監督は「あいつは、あいさつひとつ取っても、陰の言葉を知らないぐらい陽な振る舞いをする」と二軍時代から見てきた右腕を評価した。

 勝利のために献身的に腕を振る気持ちは変わらない。「どんな立場であろうと、マウンドに立ったときに抑えられる準備をしようと考えています」と根尾。

 大舞台には強い。大きな1勝を弾みに、最高のパフォーマンスを求め続けていく。

写真=BBM
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