
昨シーズンは不振に陥った浅村だが、今季は力強いバットでチームをけん引している
そのパワーは健在だ。4月21日の
日本ハム戦(エスコンF)。1点を追う4回だった。今季初めて四番に座った
浅村栄斗が、相手先発・
達孝太のスライダーを強振。高々と舞い上がった打球は左中間席で弾んだ。チームは1対3で敗れたが、一時同点に追いつく2号ソロだった。
2回の第1打席はスライダーで空振り三振を喫していた。だが、左足の上げ幅を小さくするなど試合中に修正して、すぐさま対応。「今はいろいろと模索段階で、何が一番自分に合っているか打席の中で感じながらやっているところ。今日に限っては良かった」と冷静に振り返った。
昨季は打撃不振に悩まされ、96試合出場で打率.239、9本塁打に終わった。2019年の
楽天加入後、ともに自己ワーストの成績だった。巻き返しに向け、強い思いを胸に抱くシーズンだ。「やれるところまで悔いなくやりたい」と意気込む。
4月9日の日本ハム戦(楽天モバイル)では上半身に張りが出た影響で途中交代。序盤は体調面でも万全ではなかったが、4月18日の
ロッテ戦(同)では1号2ラン。前日に続き2試合連続で3安打をマークするなど一気に調子を上げてきた。
5月7日現在、28試合に出場して打率.287。本塁打はチームトップタイの4本で、その長打力は35歳になった今もトップクラス。首脳陣はパワーだけでなく人格面も評価する。仲間からの信頼も厚い。精神的支柱でもある主砲は、チームには欠かせない存在だ。期待された助っ人外国人が軒並み不振にあえぐ中、浅村が中軸としてチームを引っ張る。
写真=BBM