
配置転換された中継ぎのポジションで己の持ち味を生かす
自慢の直球を最大限に生かし、与えられた場所で腕を振る。大卒2年目・
寺西成騎は、開幕当初の先発から役割を変え、接戦時の終盤に登板する中継ぎとして存在感を放っている。
「リリーフを任されたことをプラスに捉えています。昨季の経験があって、今回任せてもらえたのもあると思う。中継ぎでもできるところをしっかり見せて、チームに欠かせない存在になれるように頑張ります」
楽天との開幕戦ではエース・
宮城大弥に続く第2先発として、6回2失点の力投。4月16日の
西武戦(京セラドーム)で6回1失点と好投し、今季初白星を手にした。そこから中6日で先発予定だった同23日
ロッテ戦(ZOZOマ
リン)が雨天中止で流れたことにより、首脳陣は翌24日から右腕を中継ぎに配置転換。
古田島成龍、
ペルドモ、
横山楓といった救援投手が軒並み再調整を強いられた中、守護神の
マチャド、セットアッパーの
椋木蓮、
山崎颯一郎と肩を並べる戦力として、白羽の矢が立てられた。
先発時は多彩な変化球を織り交ぜる投球スタイルも、リリーフ時は最速155キロの直球とフォークでいわば“制圧”する投球スタイル。5月2日の
日本ハム戦(エスコンF)では一死二塁でマウンドに来た
厚澤和幸投手コーチから「攻めの投球」を指示されながらも、
万波中正にスライダーを捉えられて一時逆転の左前適時打を浴び、後悔を残した。「あの場面でなぜ投げさせてもらえているかを考えると……。直球、フォークで行ったらどうなったか……悔いが残ったので」。己の持ち味を見つめ直し、悔しさを成長の糧とする日々が続く。
写真=BBM