ペナントレースの行方を大きく左右する交流戦のキーマンは、打線の中軸を担うエレフリス・モンテロだ。
広島のチーム防御率は交流戦前までリーグでもトップを争うほど安定していた。いかにパ・リーグの好投手たちを攻略できるかが勝敗を分ける。
現在のチームに欠ける、長打力が武器だ。一時は捕手の
坂倉将吾が一塁に回ったことで、スタメンから外れる試合が続いた。
それでも坂倉が三塁に回ったことで再び五番に定着。5月15日の
阪神戦(甲子園)で決勝のソロ本塁打を放ち、同19日の
DeNA戦(マツダ広島)では先制&決勝の2点適時打と結果で応えた。
新井監督も「主軸がしっかり仕事をしてくれて、いい展開でゲームを進めることができました」と、好調の四番・坂倉との相乗効果に頼もしさを感じている。
来日2年目の今季も、勤勉で明るい性格は健在だ。スタメンから外れる日々も不平不満を口にすることなく、取り組み続けてきた。
日本人選手とコミュニケーションを取りながらベンチを盛り上げ、調子が上向いたバットでチームを鼓舞している。
交流戦ではビジター残り6試合で指名打者制が敷かれる(6月4日現在)。モンテロの指名打者起用は、守備の負担を減らすだけでなく、若い
佐々木泰を三塁で起用するプランや、
小園海斗を三塁、
矢野雅哉を遊撃に配置する守備的シフトなど、選手起用のバリエーションが増えるメリットもある。
その効果を最大化するためにも、モンテロが打線の軸として結果を出すことが前提となる。
写真=井沢雄一郎